よっしゃああああああ!
どうも、下民愚(げみんぐ)です。
本日はIT業界で勤務して21年。
下民愚のIT業界履歴をお伝えしていきたいと思います。
今回は2003年〜2004年当時の就職活動、最初に入社した会社の事を書きます。
就職氷河期時代の入社ってどんな感じだったのか、初入社の会社はどうだったのかを語ります。
結論言うと、ブラック企業に入社しちゃったのですが、皆様は絶対にブラック企業にだけは入らないように気をつけてくださいね。
男は、涙を流した数だけ強くなりますよ。
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就職氷河期に就職活動
就職氷河期
時は2003~2004年。
時代は就職氷河期と呼ばれる真っ只中。
この就職氷河期がどれくらい過酷だったかをまず語りたいと思います。
こうやって見ると、バブル後とは言え、やっぱり1990年代の日本は景気良かったんだと思うのですが、今も1倍は超えてますね。
さて、2003年の有効求人倍率は0.6倍でした。
※厚生労働省HPより
これは酷いですね。
学校卒業後、就職できずに無職になる学生が多数発生してました。
まさに地獄絵図みたいな状況なのですが、事の重大性が解ってない、世間も何も解っていない、頭の悪い若造だった下民愚は「まあ、なんとかなるだろ」と根拠の無い自信を持っていました。
就職活動(インターン)
さて、そんな中就職活動を初めました。
まずは早めに4月くらいに学校からの紹介で、インターンで新宿にあったとあるIT企業へ潜入。
※当時は、4月から就活するのは、かなり早めだったんですよ。昔の日本は。
あわよくばインターンからの流れで社員になりたい。
そんな邪な考えも大いにありましたが、2ヶ月間、毎日真面目に通い、(当然なんですけど)全くお仕事のお役には立てなかったのですが、出来上がったプログラムの試験を行いました。
当時の言語はC言語だったのかなぁ。それすらも解らないくらいのIT業界の初心者でしたね。
2ヶ月後にはインターンで行かせて頂く身なので、全くそんな気は無かったのですが、お手当も確か3〜4万程貰った記憶です。
その後、同じ学校から一緒にインターンに行ってた友人と、通常の就職活動の流れでその会社に採用に応募しました。
結果は一時は面接で、ここはそりゃあインターンに行ってたので落ちず。
2次は筆記でした。
その一緒に行った友人と試験の答え合わせをしたのですが、2倍程の点数で下民愚の方が高かったので、よっしゃ入社や!と思ってたのですが、友人の方が合格。
たぶん、要領と顔が良かったのでしょう。(完全に逆恨みです)
いや、全然良いんですが、それならば試験なんかやらないでいいじゃないか、と当時は思ってましたが、まあ、そりゃ要領良い方がいいですよね。そんな当たり前の話も解らない、世間知らずの若造でしたね。
就職氷河期当時は数十社社受けるのが当たり前
最初のインターンの会社に落ちて、やる気が無くなった下民愚。
7月まで1社の会社も受けずに過ごしました。
周りの友人は何十社も受けて、ポツポツ合格した人も出てきました。
当時は学校からも世間からも言われていたのは50社は受けるのが当たり前と言われていて、もちろん全て落ちるのわけでは無いのですが、それくらい受けないとちゃんとした所には受からない情勢でした。
今考えると、1社落ちたくらいでやる気が無くなるとは何言ってんだ?と当時の自分に喝を入れたいのですが、もう全てが甘々の若造だったんですよね。
今ではどの会社を受けたのか覚えて無いですが、その後11月まで受けた会社は4社。
完全に人生を舐めていましたね。
現実逃避するために毎日ゲームやって過ごす日々。(あれ、ここは今とあんまり変わってないですね。)
そんなこんなで気がつけば1月。
あれ?これ無職になるんじゃない?と改めて思い始めて、「このままでは、まずい」と思い、就活を再開しました。
そして最初の会社に合格
2月頃、ついにとある会社受かりました。
確か、学校に来てた求人でしたね。
2003~2004年当時は、今みたいにリクナビとか、マイナビみたいなサイトもまだ主流では無く、学校の求人が主でした。
まあ、4月から働くのに、1月に募集している会社は人数も少なく、嫌な予感がしましたが、結論言うと、完全なブラック企業でした。
ブラック企業に新卒入社して学んだこと
入社と研修期間
さて、晴れて入社した新卒の下民愚。
皆さん、会社員経験のある人で、等しくみんな持ってる最強の資格って何だと思いますか?
下民愚は「新卒」と言う資格だと思います。
現在も働いてて、新卒の方見ても思うのですが、1年目なんてそんなすぐに業務の役に立つなんて思ってないし、先輩も丁寧に教えてくれる。
解らないなら「解らない」と正直に言ってもなんの問題も無し。
最高じゃないですか。
しかも、4ヶ月くらいは丁寧な研修付き。
1年間、完全に自分の成長のために時間を使えて、しかもお給料を貰える。最高ですよね。
さて、4月からそんな「新卒」な自分がまず最初にやった事は、近くの公園でのお花見の場所取りでした。
朝5時からです。
まだ4月の肌寒い中、ブルーシート敷いて「ゲームボーイポケット」を6時間しながら、お偉いさんが来るのを待ちました。
これも昭和~平成初期のドラマ見て育った下民愚は「これが普通だよな。世間はやっぱり厳しいな。でもこれも新卒の役割だよね」と思ってたのですが、いや、今思うとやっぱりおかしいですよね。
研修も始まりました。
研修内容は「こういう機能を持ったプログラム群を作りましょう」的なものでした。
目的は以上。
使用言語はC言語とJavaでしたね。
※C言語の構造体とか、ワケが解らなかったのを覚えてます。
一応解らない事があったら、教えて下さる人がいるのですが、基本は独学でした。
研修期間中は無給
ここで、衝撃的な事をお伝えしますが、研修期間中のお給料は出ません。
正確に言うと、「研修期間中」ではなく、「研修が終わって、お客様の現場面接」に受かるまで、お給料は出ません。
下民愚は9月までお給料は出ませんでした。
そうです。4月の朝5時から待機したお花見の場所取りも、1円のお給料も発生しておりません。
この時点で、「新卒とは?」と言うお話ですが、就職活動もサボって、何もしなかった自分が悪いですね。
一応入社前には「7月からは給料が出ます」とか言われてたのですが、いつの間にか「初現場に受かるまで」に話が切り替わりました。
まあ、そりゃ現場が決まるまでは無給でOK、現場に入ったらお客様からお金が入るのですから、企業側にリスクはゼロですよね。
非常に最悪な考え方ですけども。
でも、時代かも知れませんが、そういう会社がまかり通ってた時代があったんですよ。
現場面接
現場面接が決まりました。
面接前に、自社の担当者に個室に呼び出され、面接の心構えを説明されました。
お給料を早く欲しいので、物凄い真面目に説明を聞き入りました。メモも取って。
初めて社会に出る社会人。会社の言う事は全て正しい、学ばせて頂かなければ、そう思っていました。
「最後に、これも大事な事だから」と説明された事に流石に衝撃を覚えました。
「この業界の慣例だから、これは絶対覚えてね。経験年数は1年半にして。経歴書にも1年間は社内(アルバイト)で仕事を手伝って、試験をしてたと書いてね。その後の半年はプログラムを書いてた事にして。もちろん、なんで?と思うかも知れないけど、この業界では普通にやってる事だから。」と。
えーと、要するに経歴詐称ってしろって事ですよね?
もちろん、今の時代でも経験の無い新卒の人がいきなりお客様現場に入るのは難しいとは思います。(というか、1~2年くらい自社で育てると思います。)
そんなに大っぴらに経歴詐称を指示するの?と。
一応当たり前ですが、お伝えしますと、そんな慣例なんてありません。
その後、20数年業界で過ごして、他の会社にも数社入りましたが、経歴書を偽装する会社は他にありませんでした。
さらに言うと、新卒だけではなく、他社員の中途入社の経歴もどんどん捏造するやりたい放題。
まずい所に入ってしまったな、と今更に思う、新卒の下民愚でした。
まとめ
本当に就職氷河期は地獄でした。
いや、就活サボってた自分が言うのもなんですが、求人倍率が0.6倍。今は1.2倍なので、全然いい時代ですね。
その後に入ったブラック企業は研修時から散々でしたが、適当に入ってしまった会社は駄目でしたね。
皆さんも入社する会社は念入りに調べましょう。
この最初に入社したブラック企業の衝撃的なお話はまだまだあるので、次回に初現場の話と併せて書く予定です。
※予告すると、ボーナスは2万円。5年いましたけど、変わらない。
次の記事はこちら
それではまた、泥水を啜りながら、お会いしましょう。
ごきげんよう!
※本記事は筆者の実体験を元にした内容であり、特定の企業や団体を批判する意図はありません。


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